広島一家失踪事件

山上政弘さん(58)順子さん(51)一人娘の千枝さん(26)政弘さんの母、三枝さん(79)の一家4人と愛犬が突然の失踪し、一家が所有する山に神隠しの伝説があることから色々な憶測を呼んだが、1年3ヵ月後近くの京丸ダムから車ごと遺体が発見された事件。 
順子さんが翌日から社員旅行で中国に行く予定だったこと、普段娘は別に暮らしていて婚約者もいたこと、借金はなく貯金もあったこと、失踪当夜食事の用意がしてあった事などから心中は考えられなかったが結局一家心中と言う事で捜査は終わってしまった。


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山上 政弘(当時58)

身長167cm


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山上 千枝(当時26)

山上 レオ(シーズー)
身長164cm
髪は写真よりも少し長く肩程度。
少し茶色。
外出時、眼鏡をかけている
眼鏡(フレーム:楕円形 色:赤色を含んだ黒)
犬:首輪に「ヤマガミレオ」と書いてある
首輪:赤色



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山上 順子(当時52)



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山上 三枝(当時79)

背中がかなり曲がっている為
身長不明


玄関の鍵は締まっており、侵入や争った形跡、血液反応もない。ただし勝手口の鍵は開いていた。

順子さんのバッグには、旅行代金15万円が入ったまま残されており、一家の定期貯金も手つかずのままである。

山上さんの車がなくなっていたことから、その車で出かけたと思われるが、順子さんと千枝さんの携帯電話と免許証、政弘さんのポケベルも置いたままである。

玄関からは4人分のサンダルが無くなっていたが靴はそのまま。

順子さんが行くはずの旅行に持っていくであろう鞄が準備されていた。

またパジャマが見当たらず普段着が畳んであったことから、サンダル履きのパジャマ姿でほとんど何も持たず家を出たことになる。蒸発するにしてはあまりにも不自然な格好である。

母屋の台所と廊下の電灯がついたままで、翌朝の朝食が虫除けネットをかけた状態で準備してあった。


失踪したとされる時間帯

一家で一番最後まで消息がわかっているのは長女の千枝さん。
前日PTAの球技大会とその後竹原市内での親睦会に出席
午後9時半頃には同僚の教師を自らの車で送り届ける(千枝さんは、母の順子さんと電話をしていたのを同僚が聞いおり、その内容は千枝さんが化粧品を忘れたので実家に取りに行くというもの。
その後同僚は自宅前で千枝さんと別れている。(これが最後の目撃証言)
近所の人は午後10時50分頃に

「バタン」

という車のドアが閉まる音を聞いているが、
千枝さんが実家に到着し降車したときの車のドアの音
山上さん一家が乗車するときの車のドアの音
のどちらであるかは不明である。
自宅のシーツに乱れた後がなく、翌朝午前4時に新聞配達員が訪れた時には
すでに人の気配がなく山上さんの車もなかったことから、3日10:50から4日04:00にかけて失踪したことになる。


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政弘さんの車

白のトヨタ・スプリンター 福山57 せ71-88


神隠しの伝説

その昔、この辺りを治めていた長者の家にお夏という使用人が居たが、ある日お夏が大将神山に行ったきり帰ってこなくなっってしまった。村人達が総出でお夏を探したが、いくら探してもとうとうお夏は見つからず、人々はお夏は神隠しにあったのだというものだ。
そんな伝説のある大神将山は、かつて山上さんの所有だった。


神隠し(かみかくし・かみがくし)とは

1.喪中に神棚を、白い紙や布で覆う慣わし。

2.人間がある日忽然と消えうせる現象。神域である山や森で、人が行方不明になったり、街や里からなんの前触れも無く失踪することを、神の仕業としてとらえた概念。古来用いられていたが、現代でも唐突な失踪のことをこの名称で呼ぶことがある。天狗隠しとも言う。

車がダムから発見


ダム湖の車に4遺体 広島、不明一家が心中か
7日午後零時45分ごろ、広島県世羅町京丸の「京丸ダム」の湖底に車が転落しているのを通行人が見つけ、甲山署に通報した。
同署が引き揚げて調べたところ、昨年6月4日から家族4人で行方不明となっていた世羅町戸張の会社員山上政弘さん=当時(58)=
の乗用車と分かり、車内から4人の遺体が見つかった。
甲山署で遺体を見た山上さんの親族は同日夜、山上さん一家と確認した。同署は車に損傷がなく、周辺に事故の形跡もないことなどから
一家心中の可能性もあるとみて捜査している。
行方不明になっていたのは山上さんのほか、妻の会社員順子さん=当時(51)、長女の元小学校教諭千枝さん=同(26)、母三枝さん=同(79)。
調べによると、車は岸から約1メートルの湖底(深さ約3メートル)に裏返しの状態で沈んでいた。
湖底から約8メートルの高さにある側道から落ちたとみられる。 
2002/09/07 15:30 【共同通信】

失踪から1年以上が経過した、2002年9月7日。
世羅町にある「京丸ダム」の湖底で、通行人が車が裏返しで湖底に落ちているのを発見する。
車のナンバーから山上さん所有の車と判明。車内から4人と愛犬の遺体が見つかった。
雨不足によって水位が減少したことが車の発見に繋がったのだ。
甲山署は・遺体に目立った外傷がないこと・車のキーがささったままであり
場所的にも

転落したと思われる場所の入り口には車止めがあり誤って進入する場所ではない 

という状況から無理心中の可能性が高いとみている。
失踪、拉致の両面のいずれも考えにくい、
心中とするならその動機も考えにくい
楽しみな旅行
将来を誓った婚約者
不自由の無い暮らし
心中として解決してしまった今では、真相はすべて闇の中である。


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広島一家失踪事件

一家の遺体を乗せた車は、広島県世羅町にある「京丸ダム」という場所で発見されたのだ。


事件の真相

神隠しの伝説があった山が山上さん所有の山であったこと、そしてその山での一家失踪事件であることがこの事件の異様さを増しているが、やはりこの事件は無理心中だと思う。
一人の心中願望者と三人の被害者がいて、まず、サンダルのような履物、または裸足で出かけているとされていることから、車へ自らの足で歩いたのではなく、運び込まれたのではないだろうか?
殺人事件ならば、うるさく吠える可能性のある犬を連れて行くことはないだろう。一匹だけ残されて不憫に感じたので一緒に連れて行ったと思われる。
妻である順子さんが父親に旦那の山上政弘さんが思いつめた様子だったことを語っていた。